2017年 06月 16日
郷愁
急きょ、小樽滞在をいち日伸ばした。
12日に小樽に着き、友人が旦那さんの運転する車で、
ホテルに迎えにきてくれ、その足で日帰り温泉へ。
2年ぶりである。前回は、友人の膝の手術時と重なったので、
ゆっくり話ができず、今回はゆっくり話したいからと誘ってくれた。
彼女は、膝のリハビリ中で、歩くのも座るのも不自由そうだった。
温泉には入らず、私が温泉に入っている間は、休憩所で休んでいた。
その後は、怒涛のごとく出てくる言葉で時間は流れ、
良い心持ちで、ホテルに戻った。
小樽2日めは、朝早く起きて、かつて歩き回った場所に向かう。
まず、中学校へ。ホテルから歩いて今は無い手宮線の線路脇を歩く。
手宮駅は博物館になり、急な坂道を上り通った学校へ向かう。
中学校はすでに他校と合併になり今は無い、ことは聞いていた。
かろうじて校門があり、末広中学校という字が残っていた。
60年ちょっと前に、私はこの学校で3年間過ごした。
家庭の事情でひと所に長く住んだことの無い私にとって、
ここでの3年間の中学生生活は、色濃い青春時代だった。
ソフトボールをした運動場は、草が生え、
催しがある時の臨時駐車場になっていた。
バレーボールを練習したところ、
卒業式の後、仲間4人、担任の伊藤先生と写真を撮ったところ、
次々とその時のことが蘇ってきた。
学校の側にある、市運営のグラウンドに行ってみた。
60年前と同じにその場所にあり、ホッとする。
この周りの景色の中で、このグラウンドだけが変わらずある。
100メートル競争、走り高跳びなどが思い出された。
ちょっとセンチメンタルな気持ちで、
多分再び訪れることの無いその場所を離れた。
この景色は、高い建物が増えたが、あまり変わらないのがうれしい。
坂道をを降り、手宮駅があった所に戻る。
60年以上も前に、ここから南小樽まで毎週、日曜日に歩いた。
クリスチャンだった祖母に連れられ、バス代を浮かすために歩くのだ。
その道程を歩いてみたかった、それだけの気持ち。
ほとんどの建物は取り壊され現代風に変わっていたが、
歴史的建造物は、小樽市や北海道または、国の指定になり保存されていた
観光客がまだ居ない通りは、静かで当時の面影を時折楽しみながら歩く。
南小樽は、たいした時間もかからず着いた。
かつてあった教会辺りは、まったく変わっていた。
確かに、あの辺りだったはずという場所を確認して、その場を離れた。
再び歩き始め、友人達が通った高校の前を通り、
かつて映画館があった場所、通った喫茶店を通りホテルに戻る。
小学生低学年だった頃の私に出会ったような思い。
あの頃の私は、偉かったと自分自身をほめてやった。
歩道わきの花。
心地よい疲労感とちょっと寂しさが混ざった気持ちは、
自分が確かにある時期、ここで生活していた証の
再確認をした満足感に変わっていた。
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まり
at 2017-06-16 11:59
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小学生だった頃の私に出会ったような思い・・
よ~く解かります。私も昨年、ゴールデンウィークの一日、5年生まで育った故郷を 独りで訪ね、遊んだ神社、川浴びした土手、愛犬を埋めた場所などを歩きまわりました。私には行こうと思えば車で走っていつでも行けるところです。でも、「ひとりで・・」昔の自分と向き合える場所っていいものだと・・その時 思いました。さくらさんは 「多分再び訪れることのない場所・・・」と書かれていますね。遠いことは大きな理由でしょうが、私は、さくらさんには想い出のベースを越えて活き活きと生きる場所がいっぱいあるのだ・・と感じました。どうぞお元気で!
よ~く解かります。私も昨年、ゴールデンウィークの一日、5年生まで育った故郷を 独りで訪ね、遊んだ神社、川浴びした土手、愛犬を埋めた場所などを歩きまわりました。私には行こうと思えば車で走っていつでも行けるところです。でも、「ひとりで・・」昔の自分と向き合える場所っていいものだと・・その時 思いました。さくらさんは 「多分再び訪れることのない場所・・・」と書かれていますね。遠いことは大きな理由でしょうが、私は、さくらさんには想い出のベースを越えて活き活きと生きる場所がいっぱいあるのだ・・と感じました。どうぞお元気で!
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あきの
at 2017-06-16 22:14
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oss102 at 2017-06-17 18:32
さくらさんはやっぱり子供のころから歩いていたのね。ちゃんと基礎が出来ていたんだ。
それが今につながっているのね。まぁ、昔はみんなよく歩いたよね。
それが今につながっているのね。まぁ、昔はみんなよく歩いたよね。
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orientexp at 2017-06-17 22:58
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orientexp at 2017-06-17 23:00
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orientexp at 2017-06-17 23:04
⭐️オッセさん
昔は歩きましたね。岩内に住んでいた頃も、
山奥から町まで小さなリュックを背負い山奥からを降り町まで行きました。
53次歩きながら、昔の人たちは、草履で石畳を歩いたと思うと、
現代はなんと恵まれた環境かと思います。今の時代に生まれたことを感謝です。(^^)
昔は歩きましたね。岩内に住んでいた頃も、
山奥から町まで小さなリュックを背負い山奥からを降り町まで行きました。
53次歩きながら、昔の人たちは、草履で石畳を歩いたと思うと、
現代はなんと恵まれた環境かと思います。今の時代に生まれたことを感謝です。(^^)
by orientexp
| 2017-06-16 08:21
| 旅
|
Comments(6)